「ソーシャル・サポーターズ」事業は、元気なシニア(ベテランズ)に、企業で培ってきたスキルや経験を介護現場で活かしてもらおう、というものです。
「介護人材不足」と「介護離職リスク」の2つの問題を一挙に解決しよう、という試みで、経済産業省の「健康寿命延伸産業創出推進事業(地域の実情に応じたビジネスモデル確立支援事業)」に採択されています。
事業の流れは、次のとおりです。
はたして、介護について知識や経験がなくても、活躍できるのでしょうか。たしかに介護施設等で働くのは、「介護福祉士」など専門教育を受けた有資格者が中心です。
ところが、昨今の「介護人材不足」のなか、介護専門職たちがケア業務に専念できるような〝働き方改革〟が求められています。そこで本事業では、ベテランズがもつ知識や技術、経験を活かしてもらうことで、介護専門職たちの周辺業務を減らしていきます。
たとえば、現役時代に営業職だったベテランズが有料老人ホームの入居者営業を担当したり、人事のエキスパートが介護専門職の採用担当になったり、IT企業の退職者が介護施設のシステムエンジニアとして働いたり――といった具合です。
もちろん、介護業界で働くためには、介護についての基本的な知識は必要です。そこで就職する前に、10科目合計30時間の「ソーシャル・サポーターズ養成研修」を受講してもらいます。60歳代は親の介護ばかりでなく、自身の老後も心配になる世代。働きながら介護について学べるということは、将来的に役に立つので、文字どおり一石二鳥です。
ソーシャルサポーターズ事業事務局では、経済産業省「健康寿命延伸産業創出推進事業」の補助採択を受け、横浜市・川崎市において、介護業界への再就職を志望する「元気なシニア(ベテランズ)」を募集し、介護等に関する研修を提供するモデル事業を実施しております。
受講者の大半は企業でサラリーマン人生を送ってこられた方々であり、社会人としての経験や幅広い知識を持っておられます。
なによりも「セカンドキャリアは、地元で貢献する仕事に就きたい」という熱意にあふれている方々ばかりで、介護業界に必要とされているマネジメント(経営)能力や、コミュニケーション能力を発揮できる、貴重な人材であると自負しております。
つきましては、このような元気なシニア(ベテランズ)の採用にご興味ある介護事業者様を募集しております。詳細はソーシャルサポーターズ事務局までお問い合わせください。